こんにちは。相模原支部に所属している弁護士の小谷馨です。

２０２３年７月１５日（土）に、関東弁護士連合会主催の第１８回支部交流会が相模原市で開催され、当事務所の小谷馨弁護士及び白澤章子弁護士の両名が参加しました。

これは、各支部（神奈川県の場合、横浜にある横浜地方裁判所本庁の他に、相模原、川崎、小田原、横須賀の４つの裁判所支部があります）における独特の問題につき、情報交換を行う会議です。地元で行われていたこともあり、また司法研修所時代の教官が出席していたこともあり、参加いたしました。

同会議では、相模原支部で合議制（３人の裁判官で構成される裁判のこと、複数の裁判官の視点によりより慎重かつ細かな判断が期待できる）・労働審判（労働事件につき、訴訟に比べ簡易迅速な手続きで解決が図られる）が行われていないことや、他県の支部において家庭裁判所の裁判官や調査官が常駐していないこと等、様々な問題点につき報告がありました。

合議制・労働審判の問題については、７月４日に相模原市長、座間市長等が参加した協議会が設立され、今後導入に向けて活動していくとのことです。

地裁相模原に合議制を 25年導入へ 協議会設立 | さがみはら南区 | タウンニュース (townnews.co.jp)

横浜地裁相模原支部に合議制裁判導入求め　協議会が発足 | カナロコ by 神奈川新聞 (kanaloco.jp)

横浜地裁相模原支部に合議制の裁判を　地元市や団体が協議会を結成：朝日新聞デジタル (asahi.com)

また、相模原支部では家庭裁判所の調査官が常駐しており、子の監護、離婚等の事件に専門的立場から関与していますが、調査官が常駐していない支部においては、調査官がほかの裁判所から来るため日程がなかなか入らず解決が遅れてしまう、またはより遠くの裁判所まで当事者が行く必要があるなどの問題点があるとのことです（この点は合議制、労働審判が相模原支部にないことと同様の問題点です）。

今後少しずつでも解決できればと思います。